「ムーン&ハーベスト展2」で、私はうさ耳少年のATC原画を複数出す予定です。彼らについては2020年あたりからずっと妄想だけしていてキャラクタデザインなどはしてきたけど「作品」にはなっていない創作がありまして、世に出せる機会かも!と少し興奮気味。ちょうど自分のサイトもあることですし、舞台や設定についてテキストにしようと思います。もしこの世界に足を踏み入れたいと思っていただけたら嬉しいです。

作品タイトルは、「夢うさぎと月燈(つきひ)のバク」

「夢うさぎと月燈(つきひ)のバク」~舞台設定

うさ耳少年たちは月の裏側に住んでる一族。彼らは卵から生まれるし少年しかいない。ロップイヤーのうさぎの姿で生まれ、ある時ヒトに似た姿に変身できるようになる。彼らには生業があり、一人前になると地球に降りて働く。それは、命が尽きる間際のヒトの前に現れ、最期に幸せな夢を見せる。幸せな気持ちで眠らせて(永眠させて)あげること。それは過去の幸せな思い出だったり、現実には得られなかった願いだったりする。ただその人を抱きしめて一晩寄り添う仕事。その当人の目にしか見えない。幸せな魂を天に還すお役目。

相棒にバク。生まれたときにそれぞれ、パートナーのバクを与えられる。赤ちゃん同士のこともあれば大人のバクが子守をするようなこともある。いろいろな色のバクがいる。バクはヒトガタにもなれるし大きくなって乗り物として活躍することもある。うさ耳少年の指示でしか基本は働かない。執事みたいな部下みたいな相棒。それがバクの生業。

夢うさぎは一族で複数存在するが、それぞれに仕事をしているため基本的に孤独であり、バクは唯一、行動を共にする仲間。たまに報告のため帰省した時などは、ほかの夢うさぎと顔を合わせが仕事柄、私情が強くなるとよくないからあまり関心をもたないのがルールなんだけど、中には仕事のさいにヒトに心を寄せてしまう子もいる。バクが監視役でもあるため、その場合は記憶を消してあげる役目も担っている。惚れっぽい夢うさぎにはお目付け役のバク。消極的な夢うさぎには積極的なバク、など、相性の良いコンビになることが多い。

 

プロローグ

僕は夢うさぎ。
夢を紡ぐ生業を持つ一族に生まれた。
僕たち夢うさぎは、【夢創<ユメツクリ>】になるために修行をするんだ。

夢創は、ヒトが命の期限を迎えるときにヒトに寄り添う仕事。そのヒトの生きた歴史の中で、一番幸せだった時の夢を最期にみせてあげることができる。

例えば、幼き日に母親に愛情を注がれた記憶。例えば、大好きな人と気持ちが通じた記憶。幸せは、人によって違う。そのしあわせをきちんとそのヒトの中から吸い出して、見せてあげるんだ。

夢創は、そのヒトが幸せな気持ちの中で息を引き取り、天界に送り出すことが出来たら任務完了。その仕事を完遂するためには、さまざまな「しあわせ」を知らないといけない。僕たち夢うさぎは、しあわせをたくさん知るための修行を経て、正規の「夢うさぎ」になれるんだ。

「僕なんかは、今日の昼ごはんにおにぎりが食べられたらそれでしあわせなんだけど。」

ヒトの「しあわせ」はどんなものかを知らないと、そのヒトにちゃんとした‘しあわせな記憶の夢’を見せてあげられないから… そう、僕はまだ、「しあわせ」を知らない。だから、一枚一枚、物語のページをめくるように経験して、知っていかなくちゃいけない。

そのために、旅をする。これから、僕たちの旅が始まるんだ。

傍らで眠るバク。この子は僕の相棒。夢うさぎは生まれた時にバクを1匹あてがわれる。共に成長するためのパートナー。この子は「月燈(つきひ)のバク」で、ヒトに夢を見せる能力を持ってる。この子とふたりで成長して、いつか一人前の夢創<ユメツクリ>になるんだ。

月燈のバクは、今は僕の肩に乗れるくらい小さい。でも、僕と一緒にしあわせを学んでいくことでしあわせな夢を見せることができるようになる。一人前になる頃には、僕が彼の背に座れるくらい大きくなっているはずだ。

黄金の月燈が満ちるある夜に、僕たちはこの[ヒトの世]に降り立った。ヒトの世は「地球」といって、青色の星。美しい星。きっと色々なしあわせがあるに違いない。

 

 

初期設定イラスト

アナログで色々描いてました。上記プロローグの一人称の「僕」はこの子がイメージ。

まだどのくらい何を制作して出展するのか決めていないので、制作しながらまた情報をアップしてまいりますのでチェックしていただけると嬉しいです!!!

「ムーン&ハーベスト展2」@雑貨カフェ「ビー玉と空。2nd」

【期間】2022年9月18日(日)~10月9日(日)
※営業日、営業時間は変動しますので、こちらのアカウントで都度チェックをいただくとよいかと思います。
【場所】雑貨カフェ「ビー玉と空。2nd」