今日のトレンドを見ていたら「同人活動と結婚」という数年前の記事が話題になっていた。どこからその記事がまた浮上したのかまでは追えなかったのですが、私も思うところがあるので、あくまで私の考え方としてご覧いただけますと幸いです。

私も昔は同人活動してました

漫画が好きで、アニメも好きで、しかも読むだけではなく「自分で描く」仲間たちと出会ったのは中学の頃。地元の小さなコミケイベントに、サークル参加していた十代。

中学、高校、そして短大と、それなりに同人活動楽しみました。それと同時に、リアル恋愛も自然にしてた。二十歳を迎える前に今の夫と出会い、結婚してから5年くらいが最も同人活動をしていたと思います。ビッグサイトで夏のサークル参加も何度かしました。楽しかった~!

付き合い始めたころから腐女子だって公言していたし、二次元好きなアニオタってことも伝えていました。彼は情報処理系の専門学校に通っていて、ゲームをつくる講義とかも受けててサブカル業界はそれほど珍しくなったから、ハードルが低かったのだと思います。私が描くものはほとんど見ないし干渉してきませんでした。興味がないというよりは「趣味のひとつ」としてスルーしてくれているかんじで。

20代後半にはいるころ、夫が転職するタイミングで今の会社に就職してからはとにかく多忙を極め、それゆえに同人活動も自然にできなくなりました。絵を描くことはすれど同人誌をつくったり漫画を描くようなことができなくなり、それから数年して子どもを授かりました。アニメは変わらずたくさん視聴していたけど、描きたいという意欲や、推しキャラという概念もとくになくなり育児に専念してたと思います。復帰してもそれは変わらずで仕事と育児でいっぱいでした。

そして、それは訪れた

まさか、「描きたい」と再び思うことになるとは‥‥。某水泳アニメにハマり、2次元へのときめきがまた戻ってきたのです。さらには刀のゲームにもハマり、腐ったハマりかたをしたために腐女子としてのリビドーまでもが復活してしまったではないか。

その流れでナチュラルに「好きな作品・ジャンルの絵を描く」「なんなら漫画も描く」こともするようになっていき、時代の流れ的にSNSでイラストを流したりできるようになりました。気が付けば親交のあるフォロワーさんの多くは同じように腐女子かつ同人活動をされている方ばかり!

主婦でもママでも同人活動はできるんだなぁとしみじみ思っています。同人活動って広いじゃないですか。年間10冊とかがっつり二次創作を描きサークル参加して、東京大阪福岡あたりは網羅する…それを「同人活動」と定義するなら難しいところもあるけれど、これだけSNSが普及してるのだから、昔と違ってオンラインだけでも立派に同人活動は成り立つと思います。

以下が、私なりの「主婦でもママでも同人活動可能」の条件はこれ。

・ある程度は家族に開示する
・バランスをとる
・現役時代と同じことをしない

これ、実は全部繋がってる。だいたいリンクしてます。

・ある程度は家族に開示する
それが難しいだろう…という意見が聞こえそうですが、そもそもやっぱり結婚するほどの相手なら、「理解」されなくても「知って」もらう必要があると思います。我が夫も、私がオタクで漫画描いたり腐女子だと知っているだけで、「どんどんやれ!好きにやれ!」というわけではありません。むしろ、娘に妙な趣味を植え付けるなと強く言われております(^^;)でもね、それって要素のひとつでしかないんですよね。

そう、「オタク」「腐女子」「同人屋」は、「青が好き」「せっかち」「料理好き」「音楽好き」とかと同列だと思います。あくまで一部に過ぎないから、相手の許容できるところを見極めてアピールするしかないんだろうなぁと思います。

・バランスをとる
あの記事を読む限り、彼女が定義づけてるレベルの同人活動をすると、やっぱり難しいと思う。私が旦那さんの立場でも似たようなことを言うかもしれない。「君は僕の奥さんなんだよ」ってなると思う。ので、自分の中で仕事、家庭、育児、趣味、将来のこと みたいにたくさんの部屋をつくって均衡を保つ考え方が必要になるのではないでしょうか。

・現役時代と同じことをしない
いやいや、バランスなんてとってたらできないよ!!という声も聞こえてきそう。でも、現役時代と同じことをしなくてもいいのではなかろうか?それなりの楽しみ方を見出すのも、生涯オタクでいるためのだいじなことだと思う。体力だっておちているし、仕事をもっていたり育児もすることになったらそうはいかない。
「だから(どちらかを)辞める」ではなくて、今なら今の楽しみ方があると思う。

己の過去の栄光にしがみつくのではなく、新しい道を切り開く気概が必要ではないでしょうか。
で、落としどころとして「今の自分はどうなのか」と問われたら、

イラスト描いてる
漫画もまぁ描いてる
オフライン活動(コミケとか同人誌作ったりとか)はほぼしていない


でも、SNSでたまに見ていただけるので満足なんですよー!同人活動以外にアート活動もしている私なので、とにかく描けることが嬉しい。オフラインは機会があれば…というくらいで。
それが現在の線引きです。

家族を大切にしながらも同人活動しているフォロワーさんもたくさんいるし、極端にしなければできるんだと私は思います。

生活レベルが低いうちは自粛して仕事を頑張る時期があったり、子どもが育つまでは封印してまた復活したり、いくらでもやりようがあると思う。そういう意味でも、もし何らかの理由で「同人活動ができなくなっても」またやれるようになるよっていうのが私の意見。
価値観も自分の気持ちも、相手の気持ちだって刻一刻と変化していくのだから、どうしたら楽しんで続けていけるかを考えたほうが、楽しいと私は思います。

皆さんはどんな考えをおもちでしょうか。