大阪にある、ギャラリーモノコトさんで開催された「蛙展」に参加しました。
展示はかなり久しぶりで緊張しましたが…なにか自分が今まで描いたことないジャンルの作品に挑戦したい、という想いがあり、申し込ませていただきました。作品紹介とともに制作秘話を語りたいと思います。
「蛙」、かえる…ずっと、カエルを描くことばかり考え、日々、かえるのデッサンに勤しんでいたわたし。あるとき、「蛙だけでは自分の作品に昇華させることが難しい」と思い立ちます。
そこで考えたのが、ストーリーをつくること。イメージだけじゃなくて、自分の想いを伝える手段として描く。そのほうが、私には向いております。
作品のタイトルは「Perfect Love」。
蛙の王子様という童話があります。魔法使いに蛙に変身させられた王子が、真実の愛によって人間に戻ることができる物語ですね。私はそこに疑問を持たずにはいられません。
「蛙のままの彼を愛することはできないのか?」
だって、蛙の姿をしていても、中身は彼なのです。王子なのです。「王子に戻りました」が、ハッピーエンドなのだろうか。
蛙の王子様が、王子でも蛙でもなく「彼」という存在だけで愛されることはできないのだろうか。
何者でもない「彼」を愛する人と出会ったらどんなに素敵だろうか。そんな愛の形を描いたのが、こちらの作品です。
オーロラのように輝くフィルムを貼って、アナログな加工を施しました。王子様の王冠もセロファン。なので、完成形は写真でおみせしますね。
赤色の、蛙。
その「彼」をいとおしく見つめる少女。
ギャラリーモノコトさんから写真転載の許可をいただきました。展示の様子です。蛙というと、わりとダークな色やアースカラーが多いと思いますが、私のだけ妙にファンタジー感出てますね(笑)浮いてる浮いてる…(笑)
モノコトさんは、年内にまた展示会をされるそうなので、また参加したいと思っています。
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