みなさんは「変化すること」に対して、どう感じますか?
夫と対話する中で、私は「ずっとこのままで」という想いが強いことが見えてきました。20年以上連れ添ってきて、幾度となく変化を越えてきたというのにおかしな話です。そして生来の性格で考えれば、次々と新しいことをはじめて変化していくのは好きなはずなのに。矛盾しているように思えます。結婚して親元を離れて2人で暮らし、さまざまな働き口をさまよいながらも子どもを産み育て、子どもの成長とともについてくる変化にいやおうなしに対応してきました。保育園は1歳から6歳まで。そして小学校の6年間もあとわずか。その中で「母親」として「社会人」として生きてきているのに、変化することがこんなにも「怖い」なんて。

でも確かに、私は「予想していなかったこと」がとにかく苦手。準備をしていてもその変化に対応するにはものすごくパワーを使います。計画的な人間ではないものの、月のはじめにはカレンダーとにらめっこしてだいたいの月の流れは把握します。忘れていた学校行事がプリントで「やるよ」と知らされると、忘れてた!!休みとらなきゃ!わー!!!と慌てます。予想していた流れが崩れると本当に弱い。ストレスがかかります。

だからかな。
「ずっとこのままで」「平穏無事で」それをベースに、スパイス程度に表面だけを変化させて生きていたいのだと思う。それが今の自分の価値観なんだと感じています。夫はそういうところとても柔軟で、ひとつひとつをしっかりアップデートして塗り替えて新しくしていける人。それを恐れない人。そうすることで自分も新しくなれる人だと思う。家庭のこと仕事のこと、いつも次のステップを考えて生きている感じがする。

ポジティブに考えると、そんな夫婦だからこそ、今この生活を構築できているのかもしれない。
でも、ついつい夫の、「変化」前提の新しい提案にはいったん「NO」の姿勢になってしまう。変化を恐れず新しいところに向かって柔軟に向かっていけるようなパートナーだったら、夫はストレスも少なくてすむだろう。「それをするとしたら、これはどうしたらいいんだろう」「仕事はどうなるんだろう」「今の生活が終ってしまう」そんな恐怖でいっぱいになってしまう。

自分はこだわりもなく大抵のことは受け止めていける柔軟なタイプだと思ってきたのに、全然柔軟じゃないんだなあ。変わることを恐れずに、強く生きねばなあ。そんなことを考えた9月前半でした。

でもちょっと久々に、夫の腹にいる思いと対峙できた気がするので(私は泣いちゃったんだけど)こういうことも含め、家族としてどういう形を作っていくのかを考えはじめる時なのかもしれない。