息抜きに金魚の話でも。

うちには数年前から飼っている金魚がいます。たくさんいたのだけど次々と他界してしまい、1匹になってからもう2年近くだろうか。他の子はしゃれた名前をつけていたのだが、この子の特徴が「赤と黒」の2色であることから「あかくろ」とそのまま呼んでおり、いまや「あっくー」と略されている。あっくーは雌雄もわからないのだけど、立派な尾びれのかわいい子なのである。

さまざまなお友達と同居してきたが、病気で死んでしまったり食べてしまったりとなんとも悲惨なエピソードを残している。

仲間が病気で死んでしまった後、この子も尾びれが腐りかけたりしたんだけれども、水槽を入れ替えたりしたらピンと復活した。生命力に驚かされる。今や一匹を45サイズの水槽で飼っており、私の仕事デスクの横に置いているのでふと顔をそちらに向けると視線に気が付いて近づいてくる。なにか病気を持っているっぽいけど(突起物が出たまま2年経過)まだ毎朝毎晩私があげる餌を美味しそうに食べてくれるので大丈夫だろう。

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水槽を、ある時暫く暫く放置していたら水槽がコケだらけになり、とある週末に家族総出で水槽を洗った。中身のものも丹念に洗った。しかしそこから2週間でまたコケだらけになった。水はきれいなのだが(ろ過装置をつけている)水槽の内側にコケがびっしりになってしまう。というわけで先日、砂利からなにから装置もすべて一掃した。他にペットがいない我が家はそういうことにお金をかける。そしてアウトドアもしない我が家なので、もはやこの水槽のメンテナンスがアウトドアイベントのようなもの。家族で力を合わせて水槽の中身を一新した。

悠々と水槽を泳ぐあっくーの姿は愛おしい。「もしも」きみに祷病がきても、ここまで一緒に生きてきたのだから悔いはない。きみの命が尽きるまでよろしくね。

そういえば娘が3年生の頃から、詩をつくる授業で金魚のことを詩にして、なんらかに選ばれたと聞いた。よくわからないが、国語が苦手なわりによくやるもんだと感心した。が、まてよ、私も実家で小さな金魚を飼っていたことがある。小1の頃、同じように金魚の詩を書いて入選したのを思い出した。娘はたまに私にとても似ていることがある。こんなとこで一致するなんてね。金魚のご縁があるのだろうか。

イラストはあっくーをイメージした金魚娘。